読書百遍意自ら通ず、ということわざがあります。
もちろん、これは難しい内容の文でも、何度も読み返せば、そのうちに意味が分かるようになるということです。
英文でも同じことが言えます。分かりにくい文章でも、何度も読み返せば、だんだん意味が分かるようになります。
TOEFLレベルの読解文ではあまりありませんが、SATの文章には、難解な部分を良く見かけます。
そういった場合、その文章を何度も読み返せば、徐々に意味が理解できるようになります。
では、そんな場合、何度くらい読み返す必要があるのでしょう。
仮に2、3度読み返して意味が理解できるようなら問題ありません。
しかし、5度、6度と読み返さなければならないようなら、これは実際の試験会場では無理な話です。
時間が限られる試験中に、何度も何度も読み返していては、制限時間を越えてしまうからです。
かといって、あいまいな理解のもとに問題を解いても、誤った答えを選んでしまうことになります。
このようなジレンマを解消するのが、文法の勉強です。SATには、英語のテストの中に文法のテストもあります。
ですから、文法を勉強するのは、そのような問題の対策でもあります。
しかし、一番重要なのは、難解な文章を正しく理解する早道が文法の勉強だということです。
たとえば、今日は雨が降る天気ではない、という文は二通りに解釈ができます。
今日は雨が降る、だから、天気ではない、なら今日は雨降りです。
しかし、今日は雨が降るような天気、ではない、なら雨降りではなく、お天気だということになります。
このような、あいまいな文章を正しく理解するための知識が文法です。
文法は語句の使用ルールに関するものと、文のつながりなどに注目する文の構造の勉強の二通りがあります。
このような文法学習の利点は、長い文や、説明部を多く含む、
中心が分かりにくい文を正確に読み取ることを可能にする点です。
読書百遍しなくても、短時間で正しい骨組みを見つけることができるので、難解な部分の処理が楽になります。
日本の一般受験の英文法は、過去に出題された問題の解き方を覚えるのが勉強です。
それを使って、実際の文章を正しく解釈するという点は無視されています。
したがって、一般受験の英文法の勉強を頑張っても、実際のSATの長文などを理解する上で、あまり力にはなりません。
ですから、ここで言う文法の勉強とは、一般受験の英文法の学習とは180度異なることを知ってください。
文の構造を勉強する上で重要なのが、文のつながりの認識です。
中心の文の回りに、多くの説明部がくっついているような場合、ともすると、
その説明部に引っ張られて、本当にその文が伝えたい内容を誤認してしまいます。
文の構造の勉強は、主と従を明確に区別し、文を中心だけの骨組みにする練習です。
それにより、入り組んで難解な部分を解きほぐすことが出来る様になります。
一見、むずかしそうなTOEFLやSATの学習ですが、基本を押さえて学習すれば、意外と簡単です。
ただ、沢山ある単語を覚えて単語力を増強するには時間がかかります。
つまり、通年単位で学習計画を立て、着実に進歩していくことが求められます。
もちろん、それには、正しい学習を実施して、英語力を底上げすることが必要です。
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その中で、単語、読解、文法などを学習します。
単に読解といっても単語力がなければ満足な読解はできません。
同様に、よじれた読解文を解きほぐすことができる文法力がなければ正確な理解はできません。
それゆえに、TOYOオンラインのライブ授業では、受講者のレベルに応じ、適切な教材選択と指導で、
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