仮定法は英語の祖先

京都の東山三十六峰の一つに、将軍塚と呼ばれる小高い山頂があります。

名前から分かるように、将軍をたたえた歴史を持つ山頂です。

しかし、将軍といっても江戸時代の徳川家の将軍と言う訳ではありません。

 

将軍塚に祭られている将軍は、平安京が出来た紀元794年直後に征夷大将軍に任じられた坂上田村麻呂で、
今から1200年以上も前の話です。

この頃の年号は延暦で、京都の北部に位置する天台宗の開祖最澄が創設した
比叡山延暦寺の名前の起源にもなっています。

京都に住む人々にとっての歴史は千年前の出来事が、あたかも昨日に起こったように記憶されているのです。

 

現代に生きる人間は、すべてが現代に始まったような印象を持っています。

しかし、現実はそうではなく、現代の事象は随分昔にその起源を持っているのです。

それは現代に使用されている英語も全く同じなのです。

 

英語のルーツは非常に古いのですが、現代英語のルーツはそうではありません。

英語という名の通り、英語は現在のイギリスで使われた言語です。

しかし、日本と異なりイギリスの統治者は一通りではなく、北欧人のバイキングやドイツ人、
ラテン系のローマ人、フランク族のフランス人など多種の人種にわたっています。

 

要するに英語のルーツは複雑で、一貫した言語ではないのです。

それを統一し、まとめたのが近代英語なのです。

それは1600年頃に作られたジェームズ王版の聖書を編纂する際に完成したと言われています。

英語は日本語に比べると比較的新しい言語ということができます。

 

日本の一般受験の英語試験で出題される難問に仮定法の問題があります。

仮定法は実は、現代の英文法の規則にはのっとっていません。

仮定法は、実は現代の英文法よりも古い時代に慣習的に用いられていた英語の名残りなのです。

 

このような例外はありますが、現代英文法は非常に規則正しい言語使用法を規定しています。

スポーツのルールと同じで、何が反則なのかを明確に規定しています。

したがって、現代英文法をしっかりと学ぶことで、正しい英語の運用が誰にでも出来るようになるのです。

 

温故知新ということわざは、古きを知り新しきを知ると訳されています。

これは一般には、昔からの経緯を理解して初めて、現代の事象の成り立ちが理解できる
という意味と解釈されています。

同様に、英語の理解も現代英語だけでなく、それがどのようにして発達してきたかの
歴史的な変遷を理解することが大切です。

 

TOYOオンラインでは、英語を単純に受験のツールとして教えている訳ではありません。

帰国子女として、異なる言語に触れ、その言語使用の裏にある文化理解を学ぶことを勧めています。

異文化に触れる帰国子女にとって重要なのは、その文化が日本文とどのように異なるか、
そして、その言語が日本語とどのように異なるかを明確に認識することなのです。

 

SATのような高度な英語力試験で高得点を取れる英語力を構築するには、段階的な進歩が重要です。

英語力を上げる正しい対策法は、まず、基本をしっかりと充実することから始まります。

基本事項は当たり前すぎて、つい軽視してしましますが実際に高度な英語力を構築するためには、
基礎の土台をできるだけ堅固に突き固めないと将来の伸びが失われてしまいます。

 

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ですから、早い時期に高得点が出て困ることは何もありません。

逆に、対策開始が遅れて、高得点が出る前に受験突入となれば、
それは最悪の受験準備と言わなければならないでしょう。

 

正しいSAT対策をすれば、必ず得点は上がります。

しかし、この得点の伸びは一様ではありません。

特に対策を開始して数カ月は、著しい進歩は見えないのが普通です。

実はそれが問題で、誤った学習法を取っていても、この期間はそれが有効かどうかが判断できません。

誤った学習法の場合は、それ以後も点数が伸びず、結局は時間がムダになってしまい、
受験失敗に結び付くことになってしまいます。

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