SATとTOEFLの読解文の違いを理解していますか。
以前、SATはスカラステック・アプティチュード・テストの略称でした。
アプティチュード(Aptitude)は適性とか能力の意味です。
つまり、TOEFLが基礎的な英語力のテストに対し、SATは、より広い分野での学力の評価テストです。
このSATが評価する学力の中で、重要な位置を占めているのが、論理的な思考力です。
もちろん、SATに数学テストが含まれているのは、この論理力を評価するためです。
しかし、数学だけでなくSATの英語部分のテストでも、この論理力が試されます。
この典型が、長文読解テストの中に含まれる、選択肢の因果関係に関する設問です。
SATには5つの長文読解問題があります。
各長文問題には10ないし11問の設問があり、そのうちの2セット、4問が、この因果関係に関する問題です。
つまり、全52問中、なんと約40%がこのタイプの問題です。
この因果関係タイプの問題の重要性は、2問が密接に関連している、一種の二人三脚になっていることです。
最初の設問を間違えば、当然、それに続く問題でも誤った選択肢を選んでしまいます。
逆に、最初の問題に正解することが出来れば、続く問題でも正解が取れる可能性が高まります。
このタイプの問題を無難にこなすには、文の構造を考え、その要点を把握することが大切です。
そして、その中心が読解文の全体を、序本結の3部分に分割して考える技術です。
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SATの読解問題で試される論理性とは、数学問題同様、原因と結果の問題です。
例えば、1+2=3は、数学では当然の結果です。
ある時は1+2は3だが、ある時は4になるなどと言うことはありません。
読解文中の重要点が提示される部分の文意が明確な場合、それに対する解釈が
人により異なるということはありません。
つまり、この因果関係に対する設問では、文中の中心である部分を把握することが必要です。
それは、文のテーマ、著者の意見、そして、文中にある論の流れが転換するような重要点です。
このような文中の重要点を分析するためにも、全体を序本結の3種類に
分割する読み方をお勧めします。
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