英語には無生物主語という表現法があります。
これは人間などの動物以外の無機物が主語になり、それが動作をする、
という擬人法のような表現です。
たとえば、
The Renaissance prepared the way for scientific discovery
のような文です。
この文の動詞は、準備する、ですから当然、その主語は人間であるべきです。
ところが、無生物主語の文では、このように非人間的な事象が動作をするような形になります。
直訳すると、文芸復興は科学的発見に対する道の準備をした、となります。
これはよく考えると、意味が分からない文です。
文芸復興がきっかけになったとか、文芸復興により科学が刺激されたという文なら理解できます。
英語の無生物主語の文は、何やら分かったような分からないような、あいまいな感じです。
無生物主語の文は、動作の主体があいまいなため、文意が直接的でない形になっています。
そこで、無生物主語の前に、We know that と置き、動作の主体を人間である形に
変形してはどうでしょう。
そうすると、一種の強調文であるものが、普通の形になり、理解しやすくなります。
無生物主語の文も、一種の強調構文です。
このようなものは、元の普通の形に変形することで、正しく文意を取ることが出来ます。
他にもいろんな強調構文がありますが、それが強調構文であることを見抜き、
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