帰国受験でSATの得点が重視されるようになったのは、1990年代のバブル崩壊後です。
それまでは、帰国子女数も圧倒的に多く、大学側も大量の帰国受験生を受け入れていました。
当時から慶応ではSATの得点を重視していましたが、その当時の合格点は1100点前後で今とは比較になりません。
当時の日本国内ではTOEFLは広く知られていましたが、SATに関しては大学側もよく知らなかったようです。
そのため当日試験の英語や小論文、さらに滞在期間の長短で合否を決める大学が多かったのです。
ある地方の旧帝大で、海外滞在は長いがSATの点数が低い受験生を合格にしたことがあります。
ところが数年後、その大学ではSATの得点を重視する方針に一変しました。
多分、大学側が滞在期間と帰国子女の優秀さは比例しないことをその受験生から学んだと思われます。
近年では減少する帰国子女数と反比例して、SATの合格点は上昇しています。
これは、SATの得点と帰国子女の資質が関連すると、大学側が認識した結果です。
大学側では、合格させた帰国子女の、学内での成績や活動をしっかりと見ているのです。
英語力を重視する慶応大のSAT合格点は、1200点台から、1300点へ、
さらに今では1350点程度に上昇しています。
より高度な英語力を提示できる帰国受験生が慶応に集中するという実態を受け、早稲田以下の大学では
SATを出願条件から外すという苦肉の策を設けています。
ただ、そのような大学でもSATの高得点者はもろ手を挙げて歓迎されることを覚えておいてください。
3月から本格的に実施される新SATでは、比較的高得点が出るようです。
昨年までは1350点が目安だった慶応でも、1400点を越えないと安心できません。
自分にはそんな点数は無理だとあきらめるのか、乾坤一擲、さらなる努力をするのかは、あなた次第です。
正しい英語力アップの対策をすれば、必ず英語力試験の得点は上がります。
しかし、誤った学習法を取っていても、それが有効かどうかが判断できません。
その結果、それ以後も点数が伸びず、結局は時間がムダになってしまい、受験失敗に結び付くことになってしまいます。
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