動詞の後ろに動名詞か不定詞

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英語の中心の言葉は、動作を示す動詞です。

ですから、基本的には動詞が無い文というのはありません。

誰が何をするというのが、英語の基本構造です。

 

多分、これは英語が発生したのが、狩猟民族であることが関係していると思われます。

狩猟は少人数が生き物に近づき、互いに連絡を取り合う必要上、少ない言葉で行動を指示する必要があります。

そんな大昔からの言語体系を引きずっているのが、英語という言語なのではないでしょうか。

 

さて、英語の動詞には後ろにingが来るものと、to不定詞が続くものがあります。

ほとんどの動詞は、そのどちらでも構わないのですが、少数の動詞はそのどちらかしか伴わないものがあります。

たとえば、I want to eat は良くて、I want eating とは出来ません。

 

これは、want のような動詞は、後ろに続く動作が実現していないことと関係しています。

食べ物を食べたい、というのは、まだ食べ物を食べていなくて、将来食べたい、という未来の願望を示す動詞だからです。

同様にwish なども、未来に起こることを願う、という動詞です。

 

逆にenjoy などは、今起こっていることを楽しんでいるという意味ですから、I enjoy to eat などとは出来ません。

将来起こることを、今、楽しんでいます、というのはおかしな話です。

この場合は、I enjoy eating のようになります。

 

ではここで問題です。I avoid to meet him かI avoid meeting him のどちらが正しいでしょうか。

普通に考えると、彼に会う、というのは将来の動作ですから、I avoid to meet him が良さそうに見えますね。

ところが、正しくは I avoid meeting him になります。

 

これは avoid の語源は、void(空白)で、元々は、空にする、誰かを空気のように扱う、無視するという意味です。

日本語なら村八分にして、そこにいても無視する、というような感じになります。

したがって、avoid は今いる人でも無視する、みたいになるので、現在進行形の動作を示すing が続きます。

 

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