仮定法をマスターしよう

英文法の仮定法については、一般受験の英語でも重要な項目ですが、実はSATでも頻出事項です。

ただ、日本の受験問題では例外的な変形を多く扱うのに対し、SATでは
基本的な部分を問う問題になります。

SATでは仮定法の時制の決定に関する問題が最も多く問われます。

 

通常の英文法で、時間帯を指定する動詞の用法を時制と言います。

通常の文法での時制は、現在、過去、未来を中心として、合計9つの時制があります。

しかし、仮定法の時制は、その半分以下の4つしかありません。

 

現在の英文法が成立したのは、西暦1600年頃にイギリスのジェームズ王が
英語版の聖書を編纂したことに起因すると言われます。

この時に古くからある慣用的な用法が整理され、より論理的な現代的な文法が作られました。

仮定法はこの現代的な文法に含まれない、古い語法を残す例外的な部分だと言われています。

 

つまり、仮定法は現代の英文法の外に位置する語法です。

ですから、仮定法の表現は現代文法の外にあるので、どんな表現でも間違いとはなりません。

要するに仮定法は、一種の無法者のような表現ということができます。

 

日本の一般受験で頻出する仮定法表現は、通常の文法の範疇の外にあるので、
多様な表現が可能です。

仮定法は無法者の表現ですから、それらの一つずつを追いかけてもきりがありません。

ですから、仮定法の表現をマスターするには、変形のもとになる標準形を
正しく把握することが重要です。

 

通常の文法における変形法は定まっています。

仮定法の変形でも、このルールが適用されますから、元の形を見極めることができれば、
仮定法を恐れることはありません。

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